アメリカでは、大人の約3人に1人(32%)がタトゥーを入れていると言われています。
一方、日本ではわずか1〜2%ほど。
皆さんもご存じの通り、日本ではまだまだタトゥーはタブー視されていますよね。
そんな中、私はこれまでに日本で3つ、そしてアメリカで4つタトゥーを入れました。
いつも思っている以上に多くの人から反響があり、特に若い世代では「興味はあるけれど、日本の風潮もあってなかなか踏み出せない」という声が多いと感じます!
そこで今回は、
「タトゥーを入れたいけど、痛みや料金、英語でのやり取りが不安…」
という方のために、私のサンフランシスコでの体験談をもとに、知っておいた方がいいと思うことをお伝えしたいと思います!
タトゥースタジオの探し方と選び方
アメリカには本当に多くのタトゥースタジオがあります。まずは自分好みのタトゥーをやっているアーティストがいるところを、YelpやGoogle Mapで探しましょう。
そして「清潔だった」「アーティストが親切」「カウンセリングが丁寧」などのレビューが多いところに絞っていきます。設定金額もそれぞれのスタジオによって幅があるので、自分の予算と合うところを見つけてください。
(アメリカ人のレビューは馬鹿正直で少し大袈裟なところもあるので、鵜呑みにはしなくていいと思います!)
予約の流れ
気になるスタジオを見つけたら、スタジオの公式サイト、またはアーティストのインスタグラムから予約をします。予約の際にデポジット(前金)として大体$100〜$200を支払うのが一般的です。
私が行ったスタジオは$50で、当日の施術料金から差し引かれるシステムでした。
予約なし(ウォークイン)で行く場合デポジットは不要。
私が実際に選んだお店の雰囲気(外観やスタッフの対応など)
施術するスタジオを決定するまでに、何人かのアーティストとメッセージをやり取りしたり、実際にスタジオを見に行ったりしました。
予約が何週間も先まで埋まっていてスケジュールが合わなかったところや、
道路沿いで外から丸見えのスタジオなども、なんとなく落ち着かなくてやめました。
(タトゥーって痛みがあったりするので、静かに集中できる空間がいいんですよね。)
最終的に選んだのはこちら↓

結局旦那の付き添いで以前に行ったことがあるスタジオ。
ゴツめで強面な人たちばかりで、最初は正直「こわっ!!!」と思いましたが(笑)
みんなすごく優しくてフレンドリーで、料金も良心的だったのでここにしました。
デザインを決めるまでのプロセス
予約が確定したあと、担当のアーティストとメッセージを取りながら、そこからデザインを一緒に決めていきます。
私は前から「いつか入れたい」と思っていたデザインがいくつかあったので、その参考写真を送り、希望の雰囲気や詳細を伝えました。アーティストはそれをもとにデザインを作成してくれて、当日までに完成したものを確認できるようにしてくれました。
サイズ感や細かい線の太さ、位置のバランスなどは、当日に実際に転写シートを肌に当てて確認しながら最終決定します。
↓施術過程

私の担当のジャスティンは、どんなリクエストも快く引き受けてくれて、これまでに3つお願いしましたが、いつも本当に親切で丁寧です。
一方で、隣にいたアーティストは「俺は絶対に肖像画はやらないと決めている。会ったことも見たこともないのに、この目が違うとか言われたらたまらん」と言っていたり、施術を受けていた旦那は血まみれになっていました。笑
アーティストによって得意・不得意や考え方が全く違うことを実感しました!!!
「人や犬の肖像画は難しい」というアーティストも多くいるので、もし肖像画や複雑なデザインの場合は思っていた仕上がりと違う結果にならないように、事前にしっかり希望を伝えることが大切です。
実際の痛み
タトゥーの痛みは、入れる場所、ニードルの太さ、その日の体調、そしてアーティストによっても大きく変わります!
私は比較的痛みに弱いタイプですが、これまでで1番痛かったのは膝裏とお尻でした。
どちらも皮膚が薄くて神経が多い場所なので、針の刺激がダイレクトに響く感じがします。
逆に、太ももや腕の外側など肉付きのある場所はそこまで痛くありません。
部位によって、まるで別の施術かと思うほど感覚が違います。
ニードルの太さによる違い
- 細いニードルは、ナイフで切りつけられているような鋭い痛みがあります。
細かい線や繊細なデザインを入れるときは、このタイプを使うことが多いです。 - 太いニードルは、「ジジジジジ……」という振動を主に感じるタイプ。
痛みよりも“押されている”ような感覚に近く、比較的ラクに感じました。
ジャスティンは頻繁に調子を伺ってくれたり、痛みが強い時は休憩を取らしてくれたので、特に辛い思いもせずに終わることが出来ました。
(過去に日本で行った時に、施術をストップしないといけないほど血が多くて大変だったのは足首と肋でした。)

痛い時は我慢しすぎないようにしましょう!
アフターケアと注意点
タトゥーを入れた直後の肌は、本当にデリケートです。
言ってしまえば、れっきとした“ケガ”なんですよね。傷を負った場所をゴシゴシ擦ったりしないのと同じで、タトゥー部分もできるだけ刺激を与えずに優しく扱うことが大切です。

シャワー
ぬるま湯で短時間で済ます。
タトゥー部分には、以下のような刺激の強い石けんやボディソープはNGです。
- アルコール入り(例:殺菌・清涼タイプ)
- スクラブ入り・角質ケア系
- 香料・着色料の多いタイプ
- 抗菌ボディソープ(Dialなど)
これらは皮膚のバリアを壊してしまい、色抜けや炎症の原因になります。
私はCetaphilのFoaming cleanserを使っています。

シャワー後もタオルで拭かずに、キッチンペーパー等で軽く抑えるように水分を拭き取ります。
絶対にゴシゴシしないでください!!!!
保湿
乾燥は大敵!しっかりと保湿しましょう。
こちらも必ず、フレグランス・アルコールフリーのものを選んでください。タトゥー用の保湿クリームを使うのが1番です。
私はAquaphorを使っています。

日焼け、海、運動、
特にアメリカは紫外線が強いので、直射日光は避け、日焼け対策をする必要があります。傷が治るまでは、汗もかかないようにジムなども控えた方が無難です。
アメリカ人はそういうところも適当な人が多いので、感染症になって膿んでしまった人が私の周りには何人もいます。笑
後々無駄なお金がかからないためにも(自分の体のためにも)、1ヶ月ほどは運動や海に行くのは我慢しましょう!
アメリカでタトゥーを入れて
アメリカでは、カフェ、ジム、スーパー、どこへ行ってもタトゥーをしている人が本当にたくさんいて、アートとして見られていることが多いなという印象です。
「かわいいね!」「どこでやったの?」
と話しかけられるのも日常で、偏見というより、むしろ会話のきっかけになるツールと感じます。
日本で感じるあの「隠した方がいい」という空気はほとんどありません。
アメリカでタトゥーを入れたことで、”タトゥー=悪いもの”でもなく、
”自分の人生の一部を記録するもの”と改めて感じることが出来ました。
まとめ
初めてタトゥーを入れる時は、誰でも緊張すると思います。
でも、しっかり意思を持って“自分が本当に入れたいデザイン”を選べば、
タトゥーは一生の思い出になります!
大切なのは、適当に決めたり、その場のノリで入れないこと。
逆に言えば、しっかり準備して選んだデザインなら、後悔することはほとんどありません。
迷いながら選んだその時間も含めて、きっと大切な経験になるはずです。
この記事でお伝えしてきたポイントを最後にもう一度まとめておきます。
- 清潔で信頼できるスタジオを選ぶこと(レビュー・衛生管理は必ずチェック)
- アーティストとしっかり相談すること(デザイン・位置は遠慮せず伝える)
- 痛みの種類を理解しておくこと(細針=鋭い痛み/太針=振動系)
- 施術後は“傷のケア”と同じ扱い(かさぶためくるのNG・刺激のあるソープNG)
- 日焼け・摩擦・汗は避ける(特にカリフォルニアの紫外線は強い)
- 職種によっては規制もあり(警察やミリタリーは内容・場所に制限がある場合も)
あなたの“初めての一つ”も、“次の一つ”も、素敵なアートになりますように!


ちなみに、アメリカでも警察やミリタリーなど“どの職種でもタトゥーOK”というわけではなく、入れる場所やデザインの内容には厳しい規制がある場合もあります。