
こんにちは!サンフランシスコ在住のゆりです!
ジャーマンシェパードのJOYと一緒に暮らし始めて、早3年が経とうとしていますが、
「もう1匹犬がいたら、どんな毎日になるんだろう。」
そんなことを考えながら、
家族として迎えるという選択と、
フォスターという選択の間で、最近ずっと迷っていました。
気持ちはあるのに、なかなか踏み出せない。
そんな時間が1年ほど続いていました。
それでも、ある日シェルターを訪れたことで、私のフォスター人生が動き始めます。
この記事では、
フォスター中に実際に経験した出来事や、やってよかったこと、正直大変だったこと、そしてアダプトされた後に感じた気持ちなど、私自身の体験をもとにお話ししていきます。
そもそもフォスターとは?と思った方は先にこちらの記事をお読みください。
▶︎ フォスターとは?|アメリカで保護犬を「一時的な家族」として迎える
フォスターを始めた理由
もう1匹犬を迎えたいという気持ちは前からずっとありましたが、今の生活状況や住んでいる場所を考えると、やはり家族として迎え入れるよりも、フォスターという形の方が自分たちには合っているのではないかと思うようになっていました。
- 期間限定で犬2匹との生活を経験できる。
- ドッグトレーニングの練習になる。
- シェルターの犬を助けることにもなる。
そう考えると、フォスターは私にとってまさに一石二鳥、いや、一石三鳥の選択でした。
それでも、実際に行動に移すまでに
たくさん悩み、迷い、約1年ほどかかってしまいました。
そして今ならできると思えたタイミングが来たので、私達はシェルターを訪れました。
もともとはサイトで見つけていた犬を見るために行ったその日、思ってもみない出会いがありました。
まだ公表はされていなかった、
生後8週を迎えたばかりの子犬でした。
すでに他の兄弟たちは、その日にそれぞれフォスターや里親のもとへ引き取られていて、リター(同腹)の最後の1匹だったのです。
しかも、その子はパラサイト(Giardia)にかかっているということも分かり、心配で心が張り裂けそうでした。
「ひとりぼっちになって初めての夜を、シェルターで過ごさせるなんてそんなことはできない。」
そう思い、その場で急遽その子のフォスターを決めました。
体調も万全とは言えない小さな命を、あの場所に残して帰るという選択は、私にはできませんでした。
とは言っても、まさかそんなに小さい子犬をフォスターすることになるなんて思ってもいなかったので、正直少し不安はありましたが、それ以上に、「この子を守れる」というワクワクした気持ちの方が大きかったです!

ロットワイラー×ハスキー×シェパードMIXの男の子「マーキュリー」です!
フォスター初日


車の中では、最初は少し緊張している様子で、静かに周りを見渡していました。
しかし、家まで30分の距離だったはずが結局渋滞で1時間もかかってしまい、途中からは叫びまくり暴れまくりで本当に大変でした。。。(トイレに行きたい時は泣き叫ぶということが後日判明。初日からお漏らしすることなくちゃんと知らせてくれたことに感動でした。)
家に着いてからは、まずは環境に慣れてもらうことを優先しました。
パラサイトにかかっていたため、しばらくは注意しながらの生活。
JOYとの距離も慎重に見守りました。
JOYはというと、かなり興味津々。
いつも子犬には、姉のような母のような接し方をするので特に心配することもなく、安心でした。
夜はどれだけ寝てくれるかわからなかったので、私はリビングにあるケージ前に布団を敷いて寝ることに。
結局は1時間に1回起きてくるので、初日はほとんど眠れませんでした。。
でもこの寝顔を見ているだけで家に連れて帰ってきてよかったと幸せな気持ちになれました。
子犬フォスターの大変さ


もちろん可愛いだけではありませんし、子犬のお世話は本当に思っている以上に大変です!
自分の犬でもないので、いつかちゃんとアダプトしたいと思って引き取ってもらえるように、しつけもしっかりと行わないといけません。
私が思ってた以上に大変だったと感じたこと:
想像していたよりも、生活は一気ににぎやかになり、“マーキュリー中心”の生活に変わりました。
思った通りにいかないことで涙しそうになったこともあります。
でも、この小さな体で一生懸命に生きている姿を見ると、不思議と「もう少し頑張ろう」と思えてしまうのです。
アダプトが決まった時の気持ち
本来、アダプト希望者が現れた場合は、レスキュー団体が最終決定をし、
その後フォスターへ引き渡しの連絡が来ます。私たちに決める権利はありません。
ですが今回は、
私がSNSでマーキュリーの様子を発信していたこともあり、何人かの方から個人的に連絡がきました。
そのため、レスキュー団体とも相談し、私たちが候補の方と直接やり取りをしていいことになりました。
ミート&グリートもして、正式にアダプトが決まる前に顔合わせができたのは、本当に大きかったです。
どんな環境で暮らすのか、どんなご家族なのかを実際に見ることができ、安心してバトンを渡せると感じました。
アダプト決定から引き渡しまで幸いにも1週間以上あったので、
しっかり心の準備をして、当日お相手の自宅まで引き渡しに行きました。
2ヶ月も一緒に過ごし成長を見てきていたので、嬉しいような、寂しいような、、、
少し複雑な気持ちでしたが、無事アダプトされてよかったなと思います。
次の日、ケージやおもちゃを片付けた後の部屋は、驚くほど静かで、台風が去った後のようでした。
やってよかったと思う理由
睡眠不足の日や、シャークティース(乳歯)に噛まれ全身傷だらけになった日。
気付けば一日中、掃除しかしていない日もありました。
それでも、マーキュリーが健康に成長していく姿を見ると、この時間にはちゃんと意味があるのだと感じることができました。

小さな”できた”の積み重ねが、本当に愛おしかったです。
今まで何度も子犬の世話をしてきたはずなのに、すっかり忘れていた感情でした。
周りの人から
「子犬なのにすごいね」
「行儀がいい子だね」
と言われるたびにマーキュリーのことをとても誇らしく思えました。
フォスターは最初から「いつか別れる」と分かっている関係です。
だからこそ、毎日の何気ない瞬間が、とても特別に感じられました。
安心できる場所で過ごす時間を提供できたこと。
それだけで、やってよかったと心から思えます。
大変さも含めて、全部が本当に宝物のような2ヶ月でした。
最後に
私たち一人ひとりの力は、小さいかもしれません。
でも、その小さな一歩が、確実にひとつの命を救うことにつながります。
そう思うと、とても素晴らしいことだと思いませんか。
別れは寂しいけれど、それ以上に誇らしい。
あの2ヶ月が私たちにとっても、かけがえのない時間だったと胸を張って言えます。
もしフォスターを迷っている方がいるなら、
大変さも含めて、それ以上に得られるものがあるということを伝えたいです。
そして私たちは、また次の命を迎える準備をしたいと思います。


Giardia(ジアルジア):
Giardiaは子犬によく見られる寄生虫で、主な症状は下痢です。汚れた水や他の犬との接触でうつることがあり、シェルター出身の子には珍しいことではありません。
適切な治療をすれば改善するケースがほとんどですが、体の小さい子犬は下痢による脱水が進みやすいため、放置は禁物です。
早めに獣医の診察を受け、しっかりケアすることが大切です。